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【祝!】月刊I/O2024年8月号に掲載!コイルモータを模擬したおもちゃをつくろう!

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 なんと!実はこの度書籍を書きました!

 技プログのファンの方ならすでに2021年に工学社さんからArduino関連の書籍が出ていることはご存知かもしれません。今回は同じ担当者の方からご連絡をいただき、書き下ろしで対応させていただきました。

 一冊目の時の記事がこちら

 お待ちかね今回発売になった本がこちら。月間I/Oの2024年8月号です!

月刊I/O8月号
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 今回はこの発表もあるのですが、本誌に書ききれなかった内容を少しだけ追加してみます。ぜひ書籍を手に取って見たうえでおもちゃを作ってみてくださいね!

この記事を読むことでわかること

月刊I/Oに載せられなかったおまけの内容がわかる。

自己紹介

サラリーマンしてます。

主に工場(生産現場)で使用する検査装置のアプリケーション開発してます。

ヒトの作業を自動化して簡略化するアプリケーションを日々開発中。

2022年5月に転職。現役バリバリの技術者です。
現在は超大手企業の新規事業分野で装置の研究・開発をしています。

Youtubeチャンネルにさまざまな動画を上げています

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注意

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本誌では何を解説したか?モータが回転する仕組み。

 本誌では、モータが回転する仕組みを解説しました。

 導線に電気を流すと磁界が発生して、その同然の周りに磁石(磁界)があれば電磁力が発生する。という中学生でも習う原理ですね。

 ただ、言葉で説明されても???「ああ。そんなんあったな…」となりますよね?なので今回発売された月刊I/O2024年8月号で解説した内容でぜひ復習してみて下さい!

モータが回転する仕組みが分かったところで、おもちゃを作る!

 さて、本誌で解説した内容で仕組みが分かったところで、ここでおもちゃをご紹介します。
このように、電池とエナメル線、それから磁石を使ってクルクル回ります。

電池、エナメル線、磁石を使っておもちゃを作ってみました
電磁力を使ってクルクル回るおもちゃ

必要なものは3つ。エナメル線、電池、磁石。

 必要なものはお手軽にそろえることが可能です。もしご近所に売っていそうなところが無い場合でも通販ですべてそろいますのでご安心を。

【必要なもの1】エナメル線

 このおもちゃの大部分はこのエナメル線です。エナメル線とは、被覆つきの導線で、やすりやカッターで表面を削ることで電気が通るようになります。

 エナメル線にも細さの種類があって迷うところですが、ある程度太くして置いたほうが良いです。理由としては、下記図のように、コイルを保持するための柱の役割もあるためです。

 細すぎるエナメル線では、コイルを支えられません。どの程度の細さが良いか見当がつかない場合は、こちらのエナメル線を選べば大丈夫です。このエナメル線は動画中で使用しているものです。

【必要なもの2】電池

 電池はアルカリ電池でも、マンガン電池でも、充電池でも構いません。大きさとしては、コンパクトな単三電池がおすすめです。電池の種類は、イマドキは充電可能な電池が流行りですから、こんなのも1セット持っておくのもいいかもしれませんね。

【必要なもの3】磁石

 この動画では強力な磁石を使用していますが、磁界が発生させられるものであれば、なんでも構いません。磁力が強ければ強いほど力強く回りますから、オススメはネオジウム磁石ですね。

 もしこの動画とまったく同じ磁石がお使いになりたければ、わたしが動画中で使用している磁石の購入先のリンクを貼っておきますのでご活用ください。

【あったほうがいいもの1】紙やすり

 ここでさいごに、あったほうが良いものをご紹介します。紙やすりです。これからエナメル線の処理の方法についてはご紹介しますが、エナメル線の被覆を安全にむくためには紙やすりが最適です。

 カッターなどでもできますが、お子さんと一緒に工作される場合は紙やすりが最適です。紙やすりには削れる粗さに種類がありますが、荒目でも細目でも削れればなんでも構いません。とにかく安いもので大丈夫です。

【あったほうがいいもの2】テープ類

 電池とエナメル線を接続して電気を流すわけですが、土台となるエナメル線と電池をずっと持っていると片手がふさがってしまいますよね??

 そうすると磁石位置を合わせたり、コイルの位置を調整したりと意外と難しいので、電池と土台部分のエナメル線はテープで固定してしまうのがラクなのでおすすめです。

 テープはなんでも構いません。セロハンテープでもビニールテープでもマスキングテープでもOKです。

処理の方法・組み立て

 動画をよく観察してほしいのですが、エナメル線で3パーツ作っています。そのパーツがこちら。

エナメル線で用意するパーツ
  • わっか状にしたコイル部分x1
  • コイル部分を支えて電池と接触させる土台部分左右でx2

 エナメル線は、そんなに大量に使わないので、長さが合わなかったら何度でもやり直しがききますのでご安心ください。

エナメル線で作るコイルと土台部分

 わっか状にしたコイルがこちらです。ご覧の通り1周半くらいしかコイル状にしていません。とくにこれでも問題なく回転します。

回転部分のパーツ
rotating-part

 次に土台となる部分です。左右でコイル部分を保持する必要があるため、左右1組で2つ必要です。

実験に使用するパーツ
created-parts

エナメル線の処理

エナメル線の処理ですが、本誌ではこのように、片方の導線のみの被覆をはがすことで回転すると解説しました。

コイルモータの実験用のイメージ図
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 ですから、エナメル線も柱になる部分は被覆を剥いで、図のように被覆削ってあげる必要があります。先ほどのパーツでいうと、この部分を削ります。

コイルの実験部品
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このように被覆を削ることで準備が完了します。

あとは動画の通りに組み立てるだけ!

 ここまで来たらこのようにクルクル回るおもちゃの完成です!

電池、エナメル線、磁石を使っておもちゃを作ってみました
電磁力を使ってクルクル回るおもちゃ

【注意事項】通電させ続けると、コイル部分が熱くなってヤケドする危険があります。これはコイルの抵抗値が小さく、電池から多くの電流が流れ、その結果熱に変換されるためです。ですから、回転しっぱなしにするのはやめましょう。1分程度なら問題ありませんが、電池を使いきるまで回すというのはやめて下さい。事故の元になります。

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