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Arduinoのコマンド…予測して提案してほしくないですか?

arduino-suggest

今回はArduinoのスケッチを書くときに、

「あれ、あのコマンド大文字だっけ?小文字だっけ?」

というのが無くなる便利な方法です。

そもそもArduinoIDEを使用しない方法ですから、

少々ハードルは高く感じるかもしれませんが、

それにしても予測してコマンドを表示させてくれるのは、

結果として、ミスの防止、作業の高速化につながります。

arduino-ide-non-sudjest
ArduinoIDEの画面。このツールだと、予測は出てこない。
この記事を読むことでわかること

自己紹介

サラリーマンしてます。

主に工場(生産現場)で使用する検査装置のアプリケーション開発してます。

ヒトの作業を自動化して簡略化するアプリケーションを日々開発中。

2022年5月に転職。現役バリバリの技術者です。
現在は超大手企業の新規事業分野で装置の研究・開発をしています。

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ArduinoIDEでは正解だと色はつくが…

それではまずはArduinoIDEで普段通りスケッチを書いてみましょう。

例えば、11番ピン(D11)を出力ピンに設定して、

loop関数の中で、100msに1回ON(High)にする。

こんな場合のスケッチを書いてみましょう。

すると、こんな感じになりますよね?

↓↓↓↓

arduino-ide-test-led
11番ピンをON,OFFする。

pinModeや、OUTPUT、delay、digitalWriteやら、

主要なコマンドには、色がついて、

「そのコマンド使えるよ」と教えてくれます。

ですから、pinModeを間違えて、pinmodeとしてみると、

誤ったコマンドですから色がつかず、黒になっていますね。

arduino-error-blackout
mが小文字だと、色がつかない⇒間違っていると教えてくれる。

一応、このように、色がつかないということは、

間違ったコマンドだな…

と認識することは可能ですが、それっぽい単語はでるけど、

コマンドの名前を完璧には思い出せないな…

ということよくありますよね?

つづりや、大文字小文字、そもそも

どんなコマンドがあったか、一から調べるのは面倒です。

では、どうしたらいいか、答えは次の章で発表します。

ArduinoIDEではなく、VSCodeを使う。

ArduinoIDEで何とか頑張るのではなく、

ここはもう開発環境を思い切って変更してみましょう。

使用するのは、VisualStudioCodeです。

通称、VSCodeなんて呼ばれるエディタです。

ArduinoIDEは無料で(寄付は任意)で使用できましたが、

こちらのVSCodeも無料で使用できます。

また、このVSCodeですが、作ったのはMicroSoft社ということで、

発行元もある程度信頼できるというのもポイントです。

VSCodeのダウンロードとインストール

実はVSCodeはわたしが普段使うときは、

pythonのソースコードを編集するときに使用することが多いです。

え?おなじVSCodeで、複数のプログラミング言語ができるの??

そうなんです。pythonでもC++でも、javaでも、なんでも

扱えるプログラミングは多岐に渡ります。

ですから、まずはインストールして使えるようにしておくだけでも、

今後のためになります。きっと!

ということで、具体的なダウンロードとインストール方法についてですが、

こちらに以前私が書いた記事でVSCodeをインストールする

手順についてまとめたものがあります。↓↓↓

VSCodeについて

こちらをご覧ください。

VSCodeでArduinoを使う。そのままでは使えない。

VSCodeが使用できるようになりましたか?

Arduinoを使えるようにするために、追加操作が必要になります。

具体的な手順をご紹介します。

Arduinoを使えるようにする拡張機能をインストールする。

この拡張機能がないと、まともにArduinoのスケッチを編集できないばかりか、

ボードへの書き込みもできません。

まずはこの拡張機能をインストールしてください。

vscode-arduino-ide
Arduino for Visual Studio Codeの拡張機能。

インストールしたライブラリの設定を行う。

Arduino for Visual Studio Codeですか、拡張機能をONにしただけでは使用できません。

なんとなく、VSCodeの下の青いバーに新しい項目が追加されて、

もう使えそうかな?なんて思う気持ちもわからないことはないですが…

では、Arduino for Visual Studio Codeの設定です。

Ctrl+,キーで設定画面が出てきます。

この設定画面は、今回編集するArduino for Visual Studio Codeのほか、

全体の設定なども行えます。

便利なショートカットなので覚えておくといいでしょう。

それでは、拡張機能の、Arduino configurationを選択してください。

すると、Arduino:Path

という項目があります。これが、ArduinoIDEの場所になります。

VSCodeは、あくまでArduinoIDEの中身を外側から使う。

という構想になっています。

ですから、ArduinoIDEが入っている格納場所が必要になるわけです。

私の場合、ArduinoIDEが格納されているのは、

Downloads/arduino-1.8.19-windows/arduino-1.8.19

※人によって違います。C:から始まる絶対ファイルパスを用意すること。

でしたので、そのままここに入れます。と言いたいところなのですが…

ここでトラップがありまして、わたしは、この画面では、

編集することができませんでした。

pathの入力欄。何度やってもうまくいかなかった。

何度やってもうまくpathの項目に入らないので、

setting.jsonを選択して、内部ファイルを書き換えることにしました。

setting.jsonで編集することにした。
arduinoSettingJason
Arduino Configurationのsetting.jsonファイル

この説明の通り、”Arduinoアプリケーションの場所”

“コマンドの実行体”というのが設定を行う場所になります。

この””の中に、実際の開発環境を入れていくことになります。

“Arduinoアプリケーションの場所”

これは、Arduinoの格納されているパスになります。

私の場合は、先ほどお見せした通り、

ダウンロードフォルダ内でした。

その絶対ファイルパスを、”Arduinoアプリケーションの場所”に

置き換えします。””はそのまま再利用することに気を付けてください。

“コマンドの実行体”

こちらは、コマンドの実行体と呼ばれるものです。

個人的には、実行だったら、arduino.exeかなあ?

なんて思うわけですが、こちらもトラップです。

正確には、arduino_debug.exe

これを入れましょう。

いったんArduinoをPCにつなぐ。

それではいよいよVSCodeでArduinoにスケッチを書いてみるところです。

ArduinoをPCとつないでおきましょう。

かきこみするときは、ArduinoIDEと同様、

Arduinoのなんのボードなのか?

接続されているPortの番号は?

という設定をVSCode側でもしないといけません。

まずはしっかりPCにArduinoが認識されているか確認してください。

ちなみに今回わたしが使用したのは、

Arduino pro microと呼ばれるArduino互換品です。

↓↓↓

載っているチップ(ATmega32U4)からして、

Arduino Leonardo同等品と言われています。

ですから、これから設定するボード選択でも、

Arduino Leonardoを選択します。

PC側で使用するボードやポートを選択する。

VSCodeの右下にこんな感じで青い帯があると思います。

VSCodeの右下。

この中がそれぞれボタンになっています。

ボードを選択したり、接続されているCOMPortの番号を選択します。

実際にスケッチを書いてArduinoに書き込んでみる。

実際にどれくらい便利なのかお見せします。

このように、pinModeを例に挙げると、pinmoの時点で、

pinModeというコマンドに絞り込まれています。

suggest
pinmoと打った段階で、pinModeが候補で出てきた。

この時点では、Mなのか、mなのか大文字小文字を正確に覚えていなくても、

かってに候補に出てきますから、間違えようがないですね。

さらに、まだ【de】と本来打つ必要がありますが、

すでに候補にでていますから、タブキーでもEnterキーでも、押してしまえば、

pinModeを入力されます。相当便利ですよね。

VSCodeを使ってArduinoにスケッチを書き込む方法。

d13pinをonoffするスケッチを作成して、

それをArduinoに書き込んでみましょう。

まずはスケッチを書きます。こんな感じでどうでしょうか?

void setup(){

    pinMode(17,OUTPUT);
    pinMode(30,OUTPUT);
}
void loop(){
    digitalWrite(17,LOW);
    delay(100);
    digitalWrite(30,LOW);
    delay(100);
    digitalWrite(17,HIGH);
    delay(100);
    digitalWrite(30,HIGH);
    delay(100);
}

このスケッチをArduinoに書き込まないといけません。

書き込むボタンは、スケッチを書くウィンドウの右上です。

arduino_write
黄色で囲まれたところが、Arduinoへの書き込みボタン。

これで書き込まれていれば完成です。

逆に書き込まれない場合は、

  • ArduinoがPCに認識されているか?
  • 選んだArduinoのボードと、接続しているボードの名前は一致しているか?
  • PCに認識されているCOMportとArduinoが一致しているか?

ここら辺を確認してあげるとうまくいくかもしれないです。

今回のまとめ

今回は、ArduinoIDEを普段使っている方向けに、

もっとミスなく、高速にスケッチを書くことができますよ。

という提案でした。サジェスト機能があるかないかでほんとにスピードって変わりますからね。

一度試してみて、気に入らなかったらArduinoIDEに戻すのでも遅くはないかな…

なんて思っています。

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